2010年01月05日
香料産業新聞に『2010年を迎えて』が掲載されました。
CITE開催に協力を
近畿化粧品原料協会会長
岩瀬健治
新年明けましておめでとうございます。
化粧品業界の皆様には、今年こそ良き年になることを祈願して、新春を迎えられたことと、心よりお慶び申し上げます。また旧年中は当協会に対し格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
一昨年のアメリカ発「リーマン・ショック」に端を発した世界同時不況の嵐、100年に1度の未曾有な経済危機、失業不安が爆発と非正規雇用の整理問題「2009年問題」で始まった2009年、新型インフルエンザが4月にメキシコで感染確認後6月にWHOよりパンデミック宣言され、日本でも最大1週間に100万人以上が感染する状況に陥りましたが、幸いにも鳥インフルエンザからの変異ではなく今のところ毒性の弱いH1N1型の変異したもので、秋から一般人用のワクチンも摂取可能な量が確保されたようです。
政府は6月に「景気底打ち宣言」を出し景気持ち直しが期待されましたが、秋以降デフレ傾向はより顕著になりつつあります。
悪い話ばかりではなく、米国に初の黒人系のオバマ大統領が就任され、地球環境問題や核廃絶に向けた積極的な発言をされました。WBCで日本の侍ジャパンが二連覇達成やニューヨーク・ヤンキースの松井秀樹選手がMVP取得、ゴルフでは最年少の石川遼選手の活躍、11月には種子島で核やミサイルの監視用衛星を積んだH2Aロケットの打ち上げに成功、「世界の孤児」北朝鮮の監視が可能となりました。
また、夏場の衆院選では民主党の圧倒的勝利により政権交代され、事業仕分け作業等が国民の関心のまとであり、今年の参院選にも影響が予想されます。
化粧品業界におきましては昨年10月オーストラリアのメルボルンにて開催されたIFSCC Conference 2009では日本の化粧品原料メーカーさんが原料メーカーとして初めてアワードを受賞され、近畿化粧品原料協会として大変喜ばしく感じております。
昨年3月に第9回ASCS横浜大会が開港150年の横浜のパシフィコ横浜会議センターで開催され、世界的経済状況の悪化にもかかわらず607名の参加、131題の研究発表がされました。これに平行して第4回CITE(化粧品産業技術展)がパシフィコ横浜展示会場にて開催され、前回を上回る4万人以上の来場者が会場を訪れ化粧品メーカー様、原料メーカー及び商社の貴重な接点としての効果が上がり成功裏に終了されました。
来年5月には第5回CITEが開催されますが、SCCJが学術団体と認証されたことより主催が原料協会に引き継がれました。東西の原料協会が連合し、主催者としてSCCJの協力を仰ぎながら開催に向けて検討を開始しました。皆様方のご協力無しには成立しませんので、ご協力の程お願い申し上げます。
最後になりましたが、新しい年が業界の皆様方にとりまして、より一層ご繁栄・ご発展の年になるよう心からお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
(岩瀬コスファ?社長)
(香料産業新聞 2010年1月5日掲載)