2009年03月09日
化学工業日報に『中国ビジネス特集 多彩な化粧品原材料を提案』が掲載されました。
化粧品原材料などを取り扱う岩瀬コスファは、拡大を続ける中国化粧品市場で攻勢をかける。上海現地法人である科絲發国際貿易(上海)有限公司の施家瑜総経理は、「09年は地固めを行いながら、成長を維持していくとともに、人にも環境にも優しい素材を提案する」などとし、さらなる成長を目指す。
岩瀬コスファは約15年前から中国での化粧品事業の展開を加速させてきた。上海には98年に事務所を開設、03年に科絲發国際貿易(上海)有限公司として現地法人化した。さらに広州では、98年に設置した事務所を05年に科絲發国際貿易(広州)有限公司として現地法人化したほか、北京に事務所、香港にも現地法人を設けるなど多角的な展開を進めている。また、中国で事業を運営していく上で、岩瀬コスファの逸見郁夫執行役員・中国統括担当は「できる限り中国人リーダーの下で事業を進めてほしい」と考えているなど、現地化を促進している。
08年の上海と広州の業績を合算した数値は、売上高および利益とも前年比30%増と伸長。なかでも外資系メーカー向けの原料が収益に貢献した。09年は金融危機などの影響により、「計画を立てるのは難しいが、08年比で売上高15%増、利益7%増」(施総経理)と増収増益を目指す。
原料の仕入れ先は、親会社の岩瀬コスファに加え、日本・米国メーカー、中国現地企業と多岐にわたる。調達した原料は、「日系、欧米、中国ローカル企業に納入しており、引き続きバランス良く伸ばしていくとともに、各研究所にも新原料の紹介などを行っていく」(施総経理)方針だ。さらに今後、中国でも人や環境に優しい化粧品の需要が高まってくることから、とうもろこしなどの植物由来の原料の拡販にも注力していく。
中国での新拠点設立については、複数の販売ルート構築を目指しており、北京事務所の現地法人化も視野にいれている。
科絲發国際貿易(上海)有限公司
上海市盧湾区重慶南路310号 新電大厦1013室
電話 +86-21-64454284 FAX +86-21-64456407
(化学工業日報 2009年2月23日掲載)