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岩瀬コスファは、広州市(広東省)および上海市にそれぞれ現地法人を擁し中国事業の拡大を図っている。上海の科絲發国際貿易(上海)有限公司は、2011年に北京分公司を設立、従来の華東地区に加え、華北・西北地区にも顧客に密着したサービスを提供しながら、これまでのビジネスをベースに中国系顧客の需要取り込みにも力を注ぐ。2012年は「中国系企業向けの売り上げが初めて外資系向けを上回った」(施家瑜総経理)。13年は中国経済全体の不透明感が持続するなか「厳しい1年」(同)とみており「これを乗り越えれば再び成長期へつながる」(同)として商社機能のさらなる強化を通じ、中国市場開拓に拍車をかける構え。
中国の化粧品市場は12年、およそ1800億元規模に達したと推定される。東部の大都市圏を起点に目覚めて間もなく、今後内陸部への広がりが見込まれている。科絲發国際貿易(上海)有限公司では「中国の化粧品消費者は個人所得の上昇につれて確実に増加し、1人当たりの消費量や品目も増加する」(施総経理)とみている。
そのうえで引き続きセミナーなどを通じ、顧客に対し原料、市場など化粧品に関する情報発信を図りながら商社としての機能を強化していく。「本社のグローバルネットワークを活用し、とくに中国系顧客へは処方の提案、日本市場をはじめグローバル市場に関する情報提供に注力する」(同)。こうした活動のベースとなるのが人材育成であり本社と連携した教育訓練を通じ、専門知識への理解を深めながら提案力の強化も図っている。
外資系顧客では原材料の現地調達志向が高まっている。科絲發国際貿易(上海)としても中国原料の拡大が課題の1つ。品質評価を進めながら探索を広げていく。同時に欧米系原料の取り扱いについても、強化を目指している。

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