2008年06月16日
化学工業日報に『グローバル展開を加速』が掲載されました。
岩瀬コスファは、3年前に執行役員制を導入して、各部門の責任を負う直轄制にし、営業部、研究開発部、業務部などを担当執行役員がみる体制とした。今年よりチーム制を「課制」に替えて、課長に責任を持たせた。これが社内の活気を醸成させているようだ。
「今後数年間で、国内を基盤にした海外展開を加速させ、またヘルスケアを軌道に乗せることが大きな戦略」(諏訪善親常務執行役員)という。ヘルスケア事業部では化粧品が体外から美をケアするのに対し?体内から健康と美を追求する″をコンセプトに掲げている。その一環で昨年アンチエイジング効果を発揮する健康食品原料「ACGコンプレックス」(商品名)を焼津水産化学工業、ITO社など4社共同で開発、岩瀬のブランドで販売を開始した。
最近は、長年の化粧品原料などの取引が行われてきた海外現地企業と連携したニュービジネス構築も視野に入れている。90年代から海外拠点は香港を筆頭に上海、広州に現法、また03年に韓国事務所、06年米国ニュージャージ一に支店など開設。すでに中国3拠点の合計売上高は10億を超えるまで育ってきた。
また03年に韓国の非臨床安全性試験受託機関であるBIOTOXTECH社と日本の代理店契約を結んで以来、100件超の受託実績をあげた。
振興市場であるロシア取引が昨年度から実績が出始めてきた。インドは、今年を本格展開に向けた準備期間として位置付けている。また、韓国では、開発型ベンチャー企業と連携して、ニュービジネスを構築していく構想をもつ。
(化学工業日報 6/16掲載)