2008年11月10日
化学工業日報に『経済激動 変化を好機に』が掲載されました。
エコ型新規原料発掘に力
岩瀬コスファは、新規原料の発掘に力を入れる。今年は原材料高騰を受け、上期は売り上げ目標をほぼ達成したものの、利益は目標には達しなかった。そして、ここにきて金融不安や原油の値下がりなど不透明な経済環境となった。「今の環境下、『差別化』を謳い文句に新規原料の採用に力を入れる。とくに環境問題やエコに対応した原料に注力していく」(諏訪善親取締役)。
同社は、化粧品原料を主軸に、医薬品、健康食品など多様な営業領域を持つ。開発を推進し、提案型営業を推進しながら新規素材、原料の市場投入を加速している。
06年にはヘルスケア事業部を新設し、健康食品素材に参入。焼津水産化学工業、ITOなどと共同で開発したアンチエイジング健康食品素材「ACGコンプレックス」が健食の受託生産会社向けに採用が決まるなど、徐々に動き出しており、現在は基盤作りの段階と考えている。
また同じくアンチエイジング素材として馬プラセンタ(胎盤)にも注力している。同社が扱うサラブレッドの胎盤はトレーサビリティが可能で、品質管理に万全を期すことができる。
一方、化粧品・医薬部外品・医薬品の各原料、農薬などの非臨床試験受託事業が好調だ。同社が試験受託ビジネスを始めて6年目。「昨年は年間500件の依頼があり、今年は昨年以上になることは間違いない」(同)。
海外では、フランスに契約したコンサルタントを置いているが、欧州での伸びが大きくなったので、欧州市場を見込んだ駐在事務所を設置するための準備を進めている。また、ロシアでは4年前からワークしているが引き合いが活発化している。
(化学工業日報11月10日掲載)