2009年02月13日
化学工業日報に『飽くなき有効成分探索-各社の戦略』が掲載されました。
高機能かつ優れた環境特性
岩瀬コスファは、「美と健康」をコンセプトに、機能性に優れ、環境にも優しい化粧品原料を提供している。3月開催の第4回化粧品産業技術展では、新規素材や機能性素材の展示、そして素材の有用性を生かした応用製剤を展示し、新たなコンセプト提案を行っていく。
新規素材として、韓国のバイオスキンテク社と共同開発した植物抽出液の発酵代謝液「MFP-K」がある。細菌や真菌に対する強い抗菌活性と優れた乳化特性を持つ。また、ERCテクノロジーと共同開発した「SFTO™ CE」は 化粧品業界初のオゾン化界面活性剤で、細菌や真菌に対する抗菌活性は化粧品だけでなくハウスホールド製品への応用も期待できる。
トウモロコシの糖を発酵させ得られる高純度グリコールである「Zemea®プロパンジオール」は安全性が高く、昨年には『EcoCert®』認証を取得している。皮膚や毛髪に対する優れた保湿作用、そして防腐作用のデータを新たに紹介する。
敏感肌用化粧品素材としては、天然セラミドと同等のバリア能を持つ「CeramideBio」、カラスムギ由来の抗かゆみ・抗炎症剤である「SymCalmin®」、天然ビサボロールとショウガ根エキスの相乗効果により高い抗炎症作用を有する「SymRelief®」を紹介する。
UV吸収剤では、光安定性が高い有機系吸収剤でありながら、不溶性・低浸透性・散乱効果といった無機的な特徴を併せ持った「チノソーブ M」、一昨年にポジティブリストに収載された「チノソーブ S」があり、併用による優れたUVA、UVB遮断効果も提案していく。
また同社は、環境負荷の少ない素材提案にも力を入れており、香料や香り水などのエコサート関連原料も展示し紹介していく。
(化学工業日報2009年02月10日掲載)